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UEDA / NAGANO

上田城

真田昌幸が築き、二度にわたり徳川軍を退けた上田城。現在の櫓群は、関ヶ原後の破却を経て仙石氏が再建した城の姿を伝えます。尼ヶ淵の崖、千曲川水系、櫓門を順に歩き、上田から九度山、真田丸へ続く昌幸と信繁の物語をたどります。

現在見られる主な建物・遺構
1583年築城・1626年仙石氏再建着手
主な城主
真田昌幸・仙石忠政
城の立地と天守の構造
平城・梯郭式
尼ヶ淵から見上げる上田城の櫓と石垣
Image: Qurren / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

HISTORY

築城から現在まで

1583年、真田昌幸は上田盆地の中央で築城に着手しました。南は千曲川の分流を引き込んだ尼ヶ淵の崖、北と西は河川や水堀を生かし、平城でありながら地形と水を守りに取り込みました。

1585年の第一次上田合戦では、上州沼田領をめぐって徳川方と対立した昌幸が城を守り、徳川軍を退けます。1600年の第二次上田合戦では、昌幸と次男・信繁が徳川秀忠軍を足止めしました。

関ヶ原後の1601年、上田城は徳川方によって破却され、昌幸と信繁は九度山へ配流されました。1626年から仙石忠政が復興に着手し、現在の櫓と石垣は真田期だけでなく仙石・松平期の歴史も伝えています。

CHRONOLOGY

  1. 真田昌幸が築城に着手
  2. 第一次上田合戦で徳川軍を退ける
  3. 第二次上田合戦で徳川秀忠軍を足止め
  4. 城が破却され、昌幸・信繁は九度山へ
  5. 仙石忠政が城の復興に着手
  6. 古写真をもとに東虎口櫓門を復元

PEOPLE, OBJECTS & THE CASTLE

昌幸が守り、信繁が大坂へつないだ城

肖像や武具、城に残る意匠から、城主と城の関わりを時代順に紹介します。

PORTRAIT / HISTORICAL IMAGE東京大学史料編纂所データベースを出典とする真田昌幸像
東京大学史料編纂所データベースを出典とする真田昌幸像Image: Unknown / Historiographical Institute / Wikimedia Commons / Public domain
ON SITE / STRUCTURAL DETAIL上田城東虎口櫓門と南北の櫓
上田城東虎口櫓門と南北の櫓Image: Yamaguchi Yoshiaki / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

昌幸は武田氏滅亡後の情勢を読みながら上田城を築き、二度の上田合戦で徳川軍を退けました。信繁は第二次上田合戦で父と城を守った後、九度山への配流を経て大坂城へ入ります。

現在の上田城に残る櫓群は真田期そのものではありません。真田氏の縄張りと、仙石氏以後の再建を重ねて見ることで、英雄譚だけではない城の来歴が分かります。

六連銭(六文銭)

真田氏を象徴する紋として知られます。展示では使用年代と資料の出典を確認します。

真田石

東虎口櫓門の石垣にある大石。信之が松代へ持ち出そうとしたという話は伝承として紹介されています。

仙石氏再建の櫓

現在の北櫓・南櫓・西櫓は、真田期の建物ではなく城の復興後を伝える資料です。

三つの資料から分かること

01

現在の櫓は、真田氏の城が破却された後に建った

真田氏の上田城は1601年に破却され、現在の櫓群は仙石氏以後の復興を伝えます。真田の合戦跡と、後の城主が再建した建物が同じ場所に重なっています。

02

尼ヶ淵と水路が、平城を守った

南の崖と、北・西側の水路が城への接近を難しくしました。天守がなくても、地形と水を読み替えることで上田城の強さが見えてきます。

03

上田から九度山、真田丸へ物語が続く

昌幸と信繁は二度目の上田合戦後に九度山へ移され、信繁は大坂城へ向かいました。上田城を出発点にすると、各地に残る真田氏の史跡が一つの時間軸でつながります。

所蔵館・文化財の公式解説を見る

FORTIFICATION

城を守るために、石垣・堀・門をどう配置したか

尼ヶ淵

南側の断崖と水辺を天然の守りに利用しました。現在は崖下から櫓と石垣の高低差を見上げられます。

梯郭式の曲輪

本丸を二の丸が東・西・北から囲み、接近する方向を限りました。

東虎口櫓門

復元された門と南北櫓が、本丸入口を左右から守る構成を伝えます。

城下の水路

矢出沢川などの流路を変え、城だけでなく城下町を囲む防御線として利用しました。

FIELD ROUTE

初めてでも迷いにくい見学順

見どころを見落とさず、入口から出口まで歩きやすい順に紹介します。工事や入場規制がある日は、現地の案内に従ってください。

  1. 01

    上田駅から尼ヶ淵へ向かい、崖下から西櫓と南櫓を見上げる

  2. 02

    二の丸堀跡をたどり、平城の広がりと水路の位置をつかむ

  3. 03

    東虎口櫓門で石垣、真田石、南北櫓の関係を見る

  4. 04

    本丸跡と真田神社を歩き、井戸や土塁の位置を確かめる

  5. 05

    上田城櫓と上田市立博物館で真田・仙石・松平各時代を補う

  6. 06

    北国街道・柳町へ歩き、城下町の商いと町家をたどる

FOOD, TEA & ONSEN

城下町の発酵文化と、別所温泉へ

武将の好物と断定せず、上田の街道文化と温泉地を一日の旅としてつなぎます。

上田城南櫓と石垣
Image: Suikotei / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

城下町の味

柳町の味噌・酒・信州そば

北国街道の町並みに酒蔵や飲食店が並びます。特定の武将が食べた料理とはせず、城下町で受け継がれた発酵と粉食の文化として味わいます。

信州上田観光協会で確かめる

半日足を延ばす

別所温泉

上田電鉄で移動できる温泉地です。城跡の見学後に一泊し、北向観音や温泉街を歩く計画へつなげられます。

信州上田観光協会で確かめる

VISIT DETAILS

見学料金・開館時間・駐車場

大人一人の通常料金と、見学できる時間、休館日、車で訪れる場合の駐車場をまとめました。年齢区分、団体料金、特別公開は公式案内でご確認ください。

入城・入館料
上田城跡公園は無料。上田市立博物館・上田城櫓の共通観覧券は一般500円、小・中学生150円です。
開城・開館時間
博物館・櫓は9:00〜17:00、最終入館16:30。櫓は原則4月1日〜11月30日の公開です。
休城・休館日
博物館の休館日と櫓の冬季休館は、公式案内で確認します。
公営・指定駐車場
北駐車場216台(工事期間は一時184台)、南駐車場83台。通常期は最初の1時間無料、以後1時間100円、当日上限500円。特別期間は3時間500円、当日上限1,000円です。
駐車場から
上田駅から徒歩約12分。北駐車場からは高低差の少ない経路で二の丸跡へ入れます。
訪問前の注意
櫓の公開期間、催事中の駐車料金、工事による収容台数を出発前に確認してください。

確認日 2026.07.31。料金・開城時間・駐車条件は催事や工事により変わる場合があります。

DAY PLAN

上田城を巡る時間と費用

滞在
城跡と博物館・櫓で約2時間。柳町まで含めるなら3〜4時間
交通
JR・しなの鉄道・上田電鉄の上田駅から徒歩約12分
予算
共通観覧券、昼食、市内移動で3,000〜6,000円ほど(宿泊・買い物を除く編集部目安)

CASTLE TOWN ROUTE

二度の合戦から、北国街道の町家へ

城内で真田・仙石・松平各時代を見た後、柳町へ歩きます。武将の物語から、街道を行き交った人と商いの歴史へ視点を移せます。

所要時間の目安 追加90〜150分

上田城南櫓と石垣
Image: Suikotei / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

WALKING ORDER

  1. 01

    尼ヶ淵から櫓を見上げ、東虎口櫓門へ

  2. 02

    上田市立博物館で二度の上田合戦と再建史を補う

  3. 03

    北国街道・柳町へ歩き、町家、酒蔵、商いの痕跡を見る

城下町

北国街道・柳町

上田城から徒歩約10分。古い町家が残る道で、城下と宿場の両方の性格を感じられます。

公式情報を見る

歴史資料

上田市立博物館

真田氏の築城から仙石・松平各時代まで、城内の建物だけでは分からない資料を補います。

公式情報を見る

所要時間は移動と通常の見学を含む編集部の目安です。開館日、料金、展示内容は各施設の公式サイトでご確認ください。

AROUND THE CASTLE

城下町で食べる・泊まる・持ち帰る

歩く

北国街道・柳町

城から徒歩約10分。町家や酒蔵が並ぶ道で、城下町の商いをたどります。

公式情報を見る

学ぶ

真田氏歴史館

上田城以前の真田氏から昌幸・信繁までを補う資料館です。

公式情報を見る

続けて読む

真田丸と大坂の陣

上田で徳川軍を阻んだ信繁が、九度山を経て大坂へ向かう物語をつなげます。

公式情報を見る

BOOKS & DOCUMENTS

上田城と二度の上田合戦を知る本

真田昌幸の築城、二度の徳川軍迎撃、信繁が大坂へ向かうまでの流れを確かめられます。

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主な出典

本文は各城の公式解説、自治体・文化財情報をもとに編集部が要約しました。伝承は確定事項と分けて記載しています。

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