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OKAYAMA / OKAYAMA

岡山城

黒い下見板から烏城と呼ばれる城です。宇喜多秀家が旭川の流れを城の東へ寄せ、1597年に天守を完成させました。不等辺五角形の天守台、時代の異なる石垣、川向こうの後楽園を一つの景観として見ると、城と城下の設計がつながります。

現在見られる主な建物・遺構
1597年 宇喜多期天守完成/1966年 再建
主な城主
宇喜多秀家・小早川秀秋・池田光政
城の立地と天守の構造
平山城・復興天守
旭川越しに望む黒い外観の岡山城天守
Image: Wikimedia Commons contributor / Wikimedia Commons / CC BY-SA

HISTORY

築城から現在まで

宇喜多直家が岡山へ本拠を移し、その子秀家が豊臣政権の有力大名として大改修を進めました。1597年に天守が完成したとされます。

関ヶ原後は小早川秀秋、続いて池田家が入城しました。池田家は本丸や城下を整え、旭川対岸には後楽園を築きます。

天守と石山門は1945年の空襲で焼失しました。現在の天守は1966年の再建ですが、月見櫓と西之丸西手櫓は江戸時代から残ります。

CHRONOLOGY

  1. 宇喜多直家が岡山へ本拠を移す
  2. 宇喜多秀家の天守が完成
  3. 小早川秀秋が入城
  4. 池田光政が入城し池田家の時代へ
  5. 現在の復興天守が完成

PEOPLE, OBJECTS & THE CASTLE

宇喜多秀家と池田家、旭川をはさむ城と庭

肖像や武具、城に残る意匠から、城主と城の関わりを時代順に紹介します。

PORTRAIT / HISTORICAL IMAGE宇喜多秀家を描いた後世の肖像
宇喜多秀家を描いた後世の肖像Image: 作者不詳 / Wikimedia Commons / Public domain
ON SITE / STRUCTURAL DETAIL岡山城本丸の石垣と天守
岡山城本丸の石垣と天守Image: Wikimedia Commons contributor / Wikimedia Commons / CC BY-SA

秀家は豊臣政権の有力大名として天守と城下を整えました。関ヶ原後、城は小早川氏から池田家へ引き継がれます。

宇喜多期の不整形な天守台と池田期の月見櫓を分けて見ると、城が一度に完成したのではないことが分かります。

宇喜多秀家

1597年に天守を完成させ、城下町を整えました。

小早川秀秋

関ヶ原後に入城し、城郭を改修しました。

池田光政

1632年に入城し、池田家の岡山藩政を始めました。

三つの資料から分かること

01

石垣が、三つの城主時代を語る

宇喜多・小早川・池田各時代の石垣が城内に残ります。石の形と積み方を比べると、城主交代が年表ではなく風景として見えてきます。

02

月見櫓は、江戸時代から残る実物

再建された天守に対し、月見櫓は近世から残る建物です。二つを同じ画面で見ると、現存と再建という来歴の違いを実感できます。

03

旭川と後楽園が、守りと眺めをつくる

岡山城は旭川を背にし、対岸に後楽園が広がります。川、城、庭園を一緒に歩くと、防御と景観を組み合わせた城下の設計が分かります。

所蔵館・文化財の公式解説を見る

FORTIFICATION

城を守るために、石垣・堀・門をどう配置したか

不等辺五角形の天守台

本丸の地形に合わせた古い平面です。天守の足元を回り、角度の違いを見ます。

三時代の石垣

宇喜多、小早川、池田の改修が石の加工と積み方に表れます。

旭川

川を東側の天然の堀として利用しました。月見橋から城と後楽園の距離を確かめます。

月見櫓

1620年代に建てられた現存建物です。城外側は防御、城内側は眺望を意識した二つの表情があります。

FIELD ROUTE

初めてでも迷いにくい見学順

見どころを見落とさず、入口から出口まで歩きやすい順に紹介します。工事や入場規制がある日は、現地の案内に従ってください。

  1. 01

    内下馬門跡から本段へ上がり、石垣の積み方を見る

  2. 02

    不明門を通り、天守台の不整形を確認する

  3. 03

    天守展示で宇喜多・小早川・池田の順に追う

  4. 04

    月見櫓を外側と城内側から見比べる

  5. 05

    月見橋を渡り、旭川が堀になる配置を見る

  6. 06

    後楽園から岡山城の黒い外観を眺める

FOOD, TEA & ONSEN

倹約令から生まれたと伝わる、岡山ばらずし

岡山藩の政治と、晴れの日の食卓を結ぶ由来を紹介します。

彩りのあるちらし寿司
Image: Leohideki86 / Wikimedia Commons / CC BY 4.0

藩政との由来伝承

岡山ばらずし・祭りずし

農林水産省は、岡山藩主・池田光政が出した「一汁一菜」の倹約令に対し、魚や野菜を酢飯に混ぜて一品にしたことが始まりと伝わる、と紹介しています。光政の好物ではなく、城下の工夫を語る料理です。

農林水産省「ばらずし」で確かめる

VISIT DETAILS

見学料金・開館時間・駐車場

大人一人の通常料金と、見学できる時間、休館日、車で訪れる場合の駐車場をまとめました。年齢区分、団体料金、特別公開は公式案内でご確認ください。

入城・入館料
2026年4月1日から大人(15歳以上)500円、小・中学生無料。後楽園などとの共通券もあります。
開城・開館時間
9:00〜17:30、最終入館17:00。
休城・休館日
12月29日〜31日。
公営・指定駐車場
岡山城に専用駐車場はありません。車の場合は後楽園駐車場や周辺の時間貸し駐車場を利用し、料金は各駐車場の当日表示で確認します。
駐車場から
路面電車の城下停留場から徒歩約10分。岡山駅から徒歩なら約25分です。
訪問前の注意
城と後楽園を月見橋でつなぐと、旭川を防御線に使った配置が分かります。

確認日 2026.07.31。料金・開城時間・駐車条件は催事や工事により変わる場合があります。

DAY PLAN

岡山城を巡る時間と費用

滞在
天守と本丸で1.5〜2時間。後楽園を加えるなら半日。
交通
路面電車・城下停留場から徒歩約10分。
予算
入館、後楽園、昼食、市内移動で3,000〜6,000円ほど。

CASTLE TOWN ROUTE

黒い天守を、後楽園の芝越しに見る

岡山城と後楽園は旭川を挟んで向かい合います。城内から庭へ渡り、最後に芝と池の向こうへ天守を置くと、藩主が構想した景観のまとまりが見えてきます。

所要時間の目安 追加90〜150分

岡山後楽園の園内風景
Image: Raita Futo from Tokyo, Japan / Wikimedia Commons / CC BY 2.0

WALKING ORDER

  1. 01

    岡山城天守と石垣を見学する

  2. 02

    月見橋を渡って岡山後楽園へ

  3. 03

    林原美術館で池田家伝来の甲冑や刀剣を見る

大名庭園

岡山後楽園

岡山藩主・池田綱政が築かせた大名庭園です。芝地、池、水路、建物を巡りながら、旭川対岸の岡山城を景色の一部として眺められます。

公式情報を見る

美術館

林原美術館

旧岡山藩主池田家伝来品を中心に、甲冑、刀剣、能装束、書画を所蔵します。公開資料は企画展ごとに替わるため展示予定を確認します。

公式情報を見る

所要時間は移動と通常の見学を含む編集部の目安です。開館日、料金、展示内容は各施設の公式サイトでご確認ください。

AROUND THE CASTLE

城下町で食べる・泊まる・持ち帰る

歩く

岡山後楽園

旭川対岸から城を望み、藩主の庭園と城を一続きに見られます。

公式情報を見る

知る

林原美術館

池田家伝来の甲冑、刀剣、調度を展示します。展示替えを確認して訪ねます。

公式情報を見る

旅を整える

岡山市公式観光情報

路面電車、食事、宿泊、催しを確認できます。

公式情報を見る

BOOKS & DOCUMENTS

岡山城の城主交代と後楽園を知る本

宇喜多・小早川・池田の各時代の石垣と、旭川を挟んだ後楽園の成り立ちを扱う本を紹介します。

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主な出典

本文は各城の公式解説、自治体・文化財情報をもとに編集部が要約しました。伝承は確定事項と分けて記載しています。

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