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NAGOYA / AICHI

名古屋城

徳川家康が天下普請で築かせた城です。巨大天守は現在閉館中ですが、復元された本丸御殿では、将軍を迎える部屋の格と動線を建築そのものから読めます。天守へ入れないことを明記したうえで、現存する隅櫓、石垣、本丸御殿を中心に歩きます。

現在見られる主な建物・遺構
1612年 天守完成/2018年 本丸御殿復元
主な城主
徳川家康・徳川義直
城の立地と天守の構造
平城・復元天守(閉館中)・復元本丸御殿
金の鯱を載せた名古屋城天守閣
Image: Wikimedia Commons contributor / Wikimedia Commons / CC BY-SA

HISTORY

築城から現在まで

家康は1610年、東海道の要衝に名古屋城を築くよう命じました。西国・北国の大名を動員する天下普請で石垣を築き、1612年に金鯱を載せた天守が完成します。

1615年には尾張藩主徳川義直の住居・政庁となる本丸御殿が完成しました。対面所、上洛殿へ進むほど格式が高まり、部屋の広さ、天井、障壁画が変わります。

天守と本丸御殿は1945年の空襲で焼失し、天守は1959年に再建されました。本丸御殿は史料と実測図をもとに木造復元され、2018年に全体公開されました。現在、天守は耐震上の理由で閉館中です。

CHRONOLOGY

  1. 徳川家康が天下普請による築城を命じる
  2. 大天守が完成
  3. 本丸御殿が完成
  4. 空襲で天守・本丸御殿を焼失
  5. 木造復元した本丸御殿を全面公開

PEOPLE, OBJECTS & THE CASTLE

徳川家康と義直、尾張の城をつくる

肖像や武具、城に残る意匠から、城主と城の関わりを時代順に紹介します。

PORTRAIT / HISTORICAL IMAGE徳川家康を描いた肖像
徳川家康を描いた肖像Image: 狩野探幽 / Wikimedia Commons / Public domain
ON SITE / STRUCTURAL DETAIL復元された名古屋城本丸御殿の外観
復元された名古屋城本丸御殿の外観Image: Maplestrip / Wikimedia Commons / CC0

家康は西国への備えと尾張藩の拠点として名古屋城を築かせました。義直の本丸御殿は、住居であると同時に将軍を迎える儀礼空間です。

天守の金鯱だけでなく、石垣を担当した大名、現存櫓、本丸御殿の部屋の序列を合わせて見ます。

徳川家康

1610年に天下普請の築城を命じました。

徳川義直

初代尾張藩主として本丸御殿へ入りました。

金鯱

天守の象徴であると同時に、藩の財力と格式を示しました。

三つの資料から分かること

01

天守に入れない今も、城の中核は見られる

名古屋城天守は閉館中ですが、本丸御殿、現存櫓、石垣刻印は見学できます。天守だけが城ではないことを実感できる歩き方です。

02

本丸御殿の装飾が、客の身分を案内する

部屋は奥へ進むほど格式が高まり、障壁画や金具も華やかになります。将軍を迎える順序を空間そのものが語っています。

03

石垣の刻印が、天下普請の分担を残す

石に刻まれた印は、各地の大名が工事を担った痕跡です。巨大な城が一つの藩だけでなく、全国規模の動員で築かれたことが見えてきます。

所蔵館・文化財の公式解説を見る

FORTIFICATION

城を守るために、石垣・堀・門をどう配置したか

天下普請の刻印

石垣には工事を担当した大名の印が残ります。石の表面に刻まれた記号を探します。

三つの現存隅櫓

西南・東南・西北隅櫓が残ります。天守だけでなく、本丸外周を守る建物として位置を見ます。

馬出と門

二之丸大手二之門など、門前で進路を絞る構成が残ります。

本丸御殿の序列

表玄関から上洛殿へ進むほど装飾が変わります。防御ではなく、儀礼と権力を空間で示す建築です。

FIELD ROUTE

初めてでも迷いにくい見学順

見どころを見落とさず、入口から出口まで歩きやすい順に紹介します。工事や入場規制がある日は、現地の案内に従ってください。

  1. 01

    正門から西南隅櫓と石垣刻印を見る

  2. 02

    本丸表二之門を通り、枡形の向きを確かめる

  3. 03

    天守は外観のみ見学し、閉館理由を案内で確認する

  4. 04

    本丸御殿を玄関・表書院・対面所・上洛殿の順に見る

  5. 05

    西の丸御蔵城宝館で資料と障壁画を補う

  6. 06

    二之丸庭園へ回り、城内の居住空間をつかむ

FOOD, TEA & ONSEN

幅広の麺で味わう、名古屋のきしめん

尾張徳川家の食事と結びつけず、現在の城下町で親しまれる麺として紹介します。

名古屋のきしめん
Image: ノコヒロ / Wikimedia Commons / CC BY 4.0

地域に受け継がれた味

きしめん

平たく幅の広い麺を、だしのきいたつゆで食べる名古屋の麺料理です。徳川義直の好物と裏づける公式資料は確認できないため、名古屋城見学と組み合わせやすい地域の味として扱います。

名古屋観光情報「なごやめし」で確かめる

VISIT DETAILS

見学料金・開館時間・駐車場

大人一人の通常料金と、見学できる時間、休館日、車で訪れる場合の駐車場をまとめました。年齢区分、団体料金、特別公開は公式案内でご確認ください。

入城・入館料
2026年9月30日までは大人500円、中学生以下無料。10月1日から大人1,000円へ改定予定です。
開城・開館時間
9:00〜16:30、入場は16:00まで。天守閣には現在入れません。本丸御殿を中心に見学します。
休城・休館日
12月29日〜1月1日。
公営・指定駐車場
正門前・二の丸東駐車場は普通車30分250円。正門前は8:45〜21:30、二の丸東は8:30〜22:30です。
駐車場から
正門前駐車場から正門はすぐ。地下鉄名古屋城駅7番出口から東門まで徒歩約5分です。
訪問前の注意
木造天守復元事業のため天守閣は閉館中です。入場料には本丸御殿、西の丸御蔵城宝館などの見学が含まれます。

確認日 2026.07.31。料金・開城時間・駐車条件は催事や工事により変わる場合があります。

DAY PLAN

名古屋城を巡る時間と費用

滞在
本丸御殿と城内で2〜3時間。
交通
地下鉄名城線・名古屋城駅7番出口から徒歩約5分。
予算
観覧、昼食、市内移動で3,000〜6,000円ほど。

CASTLE TOWN ROUTE

御殿を見たあと、本物の大名道具へ

名古屋城本丸御殿の復元空間を見たあとは、徳川美術館で尾張徳川家の実物資料へ。建物の華やかさと、そこで使われた道具の精度を結びつけられます。

所要時間の目安 追加120〜180分

尾張徳川家の大名道具を収蔵する徳川美術館
Image: Tomio344456 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0

WALKING ORDER

  1. 01

    名古屋城本丸御殿で部屋の格式を見る

  2. 02

    移動して徳川美術館の大名道具を見る

  3. 03

    時間があれば文化のみちの近代建築を歩く

美術館

徳川美術館

尾張徳川家に伝わった甲冑、刀剣、茶道具、能装束、国宝『源氏物語絵巻』などを収蔵します。公開作品は会期ごとに替わります。

公式情報を見る

町歩き

文化のみち

名古屋城から徳川園にかけて、武家屋敷の面影と近代建築が残る地域です。城下町が明治以降どう変わったかを建物でたどれます。

公式情報を見る

所要時間は移動と通常の見学を含む編集部の目安です。開館日、料金、展示内容は各施設の公式サイトでご確認ください。

AROUND THE CASTLE

城下町で食べる・泊まる・持ち帰る

知る

徳川美術館

尾張徳川家の大名道具を通して、城主の暮らしと儀礼を学べます。

公式情報を見る

歩く

文化のみち

武家屋敷から近代建築まで、城下町の北東部をたどれます。

公式情報を見る

旅を整える

名古屋コンシェルジュ

市内交通、食事、宿泊、催しを確認できます。

公式情報を見る

BOOKS & DOCUMENTS

名古屋城の天下普請と本丸御殿を知る本

諸大名が分担した石垣工事、尾張徳川家、本丸御殿の復元を扱う本を紹介します。

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主な出典

本文は各城の公式解説、自治体・文化財情報をもとに編集部が要約しました。伝承は確定事項と分けて記載しています。

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