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FUKUYAMA / HIROSHIMA

福山城

新幹線のホームから天守が見える、城と鉄道の距離が近い城です。水野勝成が西国への備えとして1622年に完成させました。伏見城から移されたと伝わる伏見櫓、筋鉄御門、再現された天守北面の鉄板張りを結んで見ると、幕府が福山に求めた役割が分かります。

現在見られる主な建物・遺構
1622年 完成/2022年 築城400年大改修
主な城主
水野勝成・阿部正弘
城の立地と天守の構造
平山城・復興天守
福山駅北口から見える福山城天守
Image: Wikimedia Commons contributor / Wikimedia Commons / CC BY-SA

HISTORY

築城から現在まで

徳川家康の従兄弟にあたる水野勝成は、1619年に備後十万石を与えられ、福山城の築城を始めました。1622年に完成し、城下町と瀬戸内交通を押さえる拠点になります。

天守、三重櫓、二重櫓を多数備え、南と東には二重の濠を置きました。北側は丘陵に接するため、天守外壁へ鉄板を張り防御を補ったと記録されます。

天守は1945年の空襲で焼失し、1966年に再建されました。2022年の築城400年に合わせた改修で、北面の鉄板張りが外観上再現され、展示も更新されました。

CHRONOLOGY

  1. 水野勝成が備後へ入り築城を開始
  2. 福山城が完成
  3. 水野家改易後、松平・阿部家へ
  4. 空襲で天守を焼失
  5. 築城400年の大改修を完了

PEOPLE, OBJECTS & THE CASTLE

水野勝成と、西国を見張る城

肖像や武具、城に残る意匠から、城主と城の関わりを時代順に紹介します。

PORTRAIT / HISTORICAL IMAGE水野勝成を描いた肖像
水野勝成を描いた肖像Image: 作者不詳 / Wikimedia Commons / Public domain
ON SITE / STRUCTURAL DETAIL福山城本丸の石垣と櫓
福山城本丸の石垣と櫓Image: Wikimedia Commons contributor / Wikimedia Commons / CC BY-SA

勝成は長い戦歴を持つ武将ですが、福山では城下町、上水道、産業を整えた藩主でもあります。戦場での逸話だけで人物を説明せず、城と町の設計から見ます。

阿部家の時代には幕府老中を出す譜代の城として機能しました。築城期と幕末を年代で分けて追います。

水野勝成

1619年から福山城と城下町を築きました。

阿部正弘

福山藩主で幕府老中首座を務め、開国政策に関わりました。

伏見櫓

伏見城から移されたと伝わる現存建物です。

三つの資料から分かること

01

水野家の城が、阿部家の政治拠点へ続く

水野勝成が築いた城は、阿部家の時代に幕府政治を支える譜代大名の拠点となりました。城の役割が軍事から政務へ広がった流れをたどれます。

02

北面の鉄板張りが、弱点を補った

天守北側は丘陵に近く、防御上の備えとして外壁へ鉄板を張ったと記録されます。再現された黒い外観は、福山城ならではの工夫を伝えます。

03

駅前の高低差に、失われた城域が残る

福山駅から本丸へ上る地形には、かつての濠と曲輪の位置関係が表れています。古地図を重ねると、線路と市街の下へ広がっていた城を想像できます。

所蔵館・文化財の公式解説を見る

FORTIFICATION

城を守るために、石垣・堀・門をどう配置したか

北面の鉄板張り

丘陵側の弱点を補うため、天守北面を鉄板で覆ったとされます。2022年改修で外観が再現されました。

伏見櫓

伏見城から移築されたと伝わる現存櫓です。天守とは年代も材料も異なります。

筋鉄御門

本丸正門にあたり、扉と柱を鉄板で補強します。

駅側の地形

現在は駅と線路になった南側に二重の濠がありました。古地図と現在の高低差を重ねます。

FIELD ROUTE

初めてでも迷いにくい見学順

見どころを見落とさず、入口から出口まで歩きやすい順に紹介します。工事や入場規制がある日は、現地の案内に従ってください。

  1. 01

    福山駅北口から天守と石垣の位置を見る

  2. 02

    筋鉄御門を通り、本丸入口の防御を確かめる

  3. 03

    伏見櫓を外観から見て、移築伝承を公式解説で確認する

  4. 04

    天守展示で水野勝成と築城工程を追う

  5. 05

    天守北面へ回り、鉄板張りの再現を見る

  6. 06

    福寿会館側から本丸全体の高低差を見る

FOOD, TEA & ONSEN

福山藩の贈答に使われた保命酒

港町・鞆の浦で生まれ、藩の献上品として扱われた薬味酒を知ります。

保命酒の店が残る鞆の浦の町並み
Image: 663highland / Wikimedia Commons / CC BY 2.5

藩の贈答文化

保命酒

福山商工会議所は、1659年に鞆で造り始められ、福山藩の保護を受けて将軍家や諸大名への贈答に用いられたと紹介しています。藩主の好物ではなく、藩の外交と贈答を支えた名産です。

福山商工会議所「保命酒」で確かめる

VISIT DETAILS

見学料金・開館時間・駐車場

大人一人の通常料金と、見学できる時間、休館日、車で訪れる場合の駐車場をまとめました。年齢区分、団体料金、特別公開は公式案内でご確認ください。

入城・入館料
一般500円、高校生以下無料。特別展は料金が変わる場合があります。
開城・開館時間
9:00〜17:00、最終入館16:30。
休城・休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日〜31日。
公営・指定駐車場
城内に一般来館者用駐車場はありません。文化ゾーンの提携駐車場は、対象施設を観覧すると1時間無料になります。
駐車場から
JR福山駅北口から天守まで徒歩約5分。鉄道利用が最も分かりやすい城です。
訪問前の注意
企画展の日程で展示内容と料金が変わります。天守北面の鉄板張りは屋外からも確認できます。

確認日 2026.07.31。料金・開城時間・駐車条件は催事や工事により変わる場合があります。

DAY PLAN

福山城を巡る時間と費用

滞在
天守と本丸で1.5〜2.5時間。
交通
JR福山駅北口から徒歩約5分。
予算
入館、昼食、市内移動で2,500〜5,000円ほど。

CASTLE TOWN ROUTE

城の再生と、瀬戸内の中世都市を知る

福山城では近年の大規模改修を見たあと、駅北側の文化施設を歩いて回れます。草戸千軒の復元展示まで見ると、城が生まれる前の地域史へ時間を戻せます。

所要時間の目安 追加90〜150分

福山城公園内のふくやま美術館
Image: 663highland / Wikimedia Commons / CC BY 2.5

WALKING ORDER

  1. 01

    福山城博物館で伏見櫓と鉄板張りを確認する

  2. 02

    広島県立歴史博物館で草戸千軒の町並みを見る

  3. 03

    福寿会館の庭から天守を見返す

歴史博物館

広島県立歴史博物館

中世の港町・草戸千軒を実物大で復元した展示があります。福山城以前から瀬戸内に人と物が集まった背景を知ることができます。

公式情報を見る

建築・庭園

福寿会館

福山城公園北側にある近代和風建築です。公開範囲や催しを確認し、庭から城を見返すと城郭と近代建築の距離が分かります。

公式情報を見る

所要時間は移動と通常の見学を含む編集部の目安です。開館日、料金、展示内容は各施設の公式サイトでご確認ください。

AROUND THE CASTLE

城下町で食べる・泊まる・持ち帰る

知る

広島県立歴史博物館

草戸千軒の復元展示から、中世瀬戸内の都市を学べます。

公式情報を見る

歩く

福寿会館

城郭北側にある近代和風建築です。公開条件を確認して訪ねます。

公式情報を見る

旅を整える

福山観光コンベンション協会

鞆の浦を含む交通、食事、宿泊を確認できます。

公式情報を見る

BOOKS & DOCUMENTS

福山城の鉄板張り天守と城主を知る本

水野勝成の築城、阿部家の時代、天守北面の鉄板張り復元を具体的に確かめられます。

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主な出典

本文は各城の公式解説、自治体・文化財情報をもとに編集部が要約しました。伝承は確定事項と分けて記載しています。

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